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【90年続く印刷加工会社の職人技を未来へ繋ぐ】新規事業の経営戦略見直し&実現に向けたサポートをいただけるパートナー募集!

株式会社北海紙工社

プロジェクト概要

北海道札幌市を拠点とする印刷加工会社「株式会社北海紙工社」が挑戦する2つの新規事業「デザインと紙箱を受注する印刷通販WEBサイト」と「新商品開発」の立ち上げに向けて、経営戦略の見直しと実現に向けたサポートに楽しみながら共に取り組んでいただける方を募集します。

自己紹介と事業紹介

株式会社北海紙工社(ほっかいしこうしゃ)は、北海道で1931年に創業した印刷加工会社です。北海道で最初の百貨店「五番館」に紙箱を納めることから始まり、"拡大路線"ではなく"ものづくりに徹底的に向き合う"という方針で事業を進めてきました。

当時から打抜(うちぬき)という紙の加工をしていましたが、半分手作業の効率の悪い仕事でした。それを、零細企業ながら当時最新鋭の自動打抜機をいち早く導入。腕の良い職人がいたこともあり、たちまち評判に。その機械を作ったメーカーが「そんな薄い紙を加工できるわけがない」と視察に来るほどでした。その後、大きな設備投資として印刷機を導入。「色さえ付いていれば立派な箱だ」という当時の業界品質に嫌気がさした父の一念発起でした。その後、印刷の品質も評判が上がり、弊社の加工技術を頼って札幌市内はじめ北海道内の多くの印刷会社を顧客にすることができました。

そして、私は大学在学時から東京で暮らし、映像制作やクリエイティブ関連の仕事を経験し、7年前に札幌の家業にUターンしてきました。
今までの自社にない取組にチャレンジしようと、2018年にオリジナル文具ブランド「ほっかいしこう社」を立ち上げました。弊社が得意とする打抜、合紙、箔押しなどの紙を加工する技術を生かしたクオリティの高い商品づくりに取り組みました。どう作るかだけではなく何を作るか考えることに挑戦した結果、下記の受賞にも繋がりました。

「紙もの大賞2019 手紙部門 大賞」「札幌アートディレクターズクラブ2018・2019・2020-2021」金賞、入賞、入選など多数。また、北海道在住のデザイナー川尻竜一さんとの取組は若手デザイナーの登竜門JAGDA新人賞2021 を受賞(エントリー作品群にオリジナル商品、加工製品が入選)。そして、「台湾国際グラフィックデザインアワード2021」グランプリ受賞、「台北デザインアワード2021」特別審査員賞受賞と日本に留まらず世界でも評価をいただける感触を得ました。さらに、企画立ち上げから関わったデザイナー森川瞬さん、設計HACOYAさんとのアートプロジェクトでは世界三大広告賞のひとつと言われる「The One Show 2021」にてメリット賞、ロンドンの広告賞「D&AD賞 2021」ではWood Pencil(銅賞相当)を受賞しました。地方の小さなプロジェクトでもそのクオリティ次第では大規模なプロジェクトと並んで評価されることを実績を伴って確信しました。

また、2020年には北海道でブランディングやオリジナル商品作成に力を入れている印刷会社4社でプロジェクトチーム「北紙道 hokKAMIdo(ほっかみどう)」を結成。弊社は企画の立ち上げと発起人をつとめました。紙を折ったり、抜いたり、刷ったり、綴じたり、紙の道(可能性)を追求する北海道のチームがコンセプト。ウィズコロナ時代の北海道の製造業・印刷業の飛躍の礎を作ることを目的に活動しています。また、受注産業の我々が企画・発信の力をつけるために、成果物だけではなく活動のプロセスや企画会議の様子なども含めて発信することを心がけています。

それに伴い、「note」を活用した自社メディア「キホンノハコ」をスタート。自社の製品や箱に関する知識などを不定期で更新しています。こうして今までになかったデザイナーとの関わりを増やしたり、直接の顧客を増やすための情報発信や、その一環でオリジナル製品を作るなど、今までの自社に無い取り組みにチャレンジしてきました。弊社と組むことで高いレベルのものづくりができる、そう感じてもらえることを目指し活動を続けてきました。そのおかげか、国内外でデザインの賞をいただいたり、メディアに取り上げていただいたり、ホームページ経由の問い合わせが来るようになったりと、一定の成果が出始めています。

*一例をご紹介します。
・北海道のお菓子メーカー「snowsand」様 Web購入者限定のノベルティに北海道ポストカードがコラボレーション
・札幌PARCO様 キャンペーン商品に弊社ペーパーフラワーベースの土台を活かしながら、地元クリエイターの新しいデザインされた札幌PARCOセレクトのペーパーフラワーベースを制作
・TSUTAYA美しが丘店 ポップアップイベント「ひとモノ暮らし市」参加
・「デザインのひきだし No.27 / No.40」掲載
・「northern style スロウ64号」掲載
・「北海道新聞 わがまち元気企業」2022年5月23日掲載
・北海道テレビ「イチオシ」番組出演

副業人材を募集する理由

一方で、弊社は零細の下請加工会社です。しかもほとんどの取引先が印刷会社という偏った状態です。直販での顧客を増やすことができず、北海道内の印刷市場動向に業績が直結してしまうというのが大きな課題です。また下請業務のため利幅も少なく、大きな投資も難しい。過去に1億円を超える印刷機に投資をして、その分は無事に回収しましたが、その次を見出せない状況が続いています。

そして、印刷市場の取引量も加工も減っています。さらにコロナ禍の影響を大きく受けて、印刷機を動かしても維持費と人件費がペイしない状況がここ数年続いてしまいました。その状況が改善せず、人材の流出とともに印刷機の稼働を止めました。今は打抜、合紙、箔押の加工のみに絞っています。外注を上手に組み合わせて対応し、売上は下がったものの利益率で考えると持ち堪えている状況です。

ただ、どう考えても今の事業構造と顧客ポートフォリオでは立ち行かないことは明らかです。設備などハード面への投資しか考えのなかった弊社の中では、商品開発や宣伝広告などソフト面に大きく投資することはできませんでした。僅かな投資ではありましたが多くの人の協力を得てデザイナーと協業したり、オリジナル商品の開発を行う中で外部からの評価を得たり、賞をいただくことができました。そして、新しい市場や顧客とつながることができましたが、まだ大きな事業・仕組みとして機能するまでに至っていません。

私自身、Uターンしてきたばかりの頃は自社の価値を見出せない時期が続きましたが、先代と職人たちが続けてきた仕事には価値があるはずだと考え、様々なことにチャレンジを続けてきました。
ですが、既存事業も手掛けながら私一人で新しい動きを担い続ける事には限界があり、手が回らずやりきれていない感覚がありました。弊社の志に賛同していただき、同じ熱量で事業を高めていけるパートナーと出会えれば、今までの取り組みの延長線上に事業としての勝ち筋を見つけることができるのではと思い、募集に至りました。今の弊社の状況はこの1年で新規事業の立ち上げをやり遂げるという覚悟のもと、私が新事業に集中する社内体制を構築し、今までになかった投資も検討している最中です。株式会社北海紙工社の将来を担う柱となる新規事業を立ち上げることが私の使命だと考えています。この事業を絶対にやり遂げたい。そのためにもお力添えいただければ幸いです。

具体的な業務内容

新規事業として「①デザインと紙箱を受注する印刷通販WEBサイトの立ち上げ」と「②新商品開発」を行いたいと考えています(※事業再構築補助金の取得を目指しています)。その二つを柱として既存事業と相乗効果の高い新分野2事業で全国に向けてサービス展開していきたいと考えています。

「①印刷通販WEBサイト」は、現在私が地道に行っているデザイナーや新規顧客とのやりとりをWEBサイトという拡声器を使って広く届け、問い合わせを集め直接顧客・取引の増加を仕組み化したいと考えています。WEBサイト自体の改修や特化型LPの作成、広告、コンテンツマーケティングなどは外部パートナー(デザイン制作会社)を選定中です。

「②新商品開発」は、現在までは自社で加工可能な技術の宣伝という側面が大きかったため、プロダクトアウトの商品作りをしてきました。国内外でデザイン賞を受賞するなど一定の認知を得て、開発費用を回収することはできましたが事業として成立するほどの売上・利益を出すには至りませんでした。こちらは新たにマーケットインの考えで商品を開発し、2023年の東京ギフトショー出展を目指しています。別途必要に応じて商品企画開発に強い外部パートナーとの協業も検討する可能性があります。また、別プロジェクトでアートイベントなどの出展も2022年8月、2023年5月を予定しており、上記2点を含めてメディアで取り上げていただける機会も作りたいと思います。

上記①、②を進めるにあたって、大きく下記2点をお願いしたいと考えています。

【1】新規事業にまつわる経営戦略の見直し
【2】新規事業の戦略を実装するためのサポート
・マーケティング
・市場調査
・事業の仕組み作り
・広報にまつわるコンテンツで必要になる要件の整理
・PR
・外注先の開拓 など

WEBの制作、デザイン、商品開発などは別途外部の専門家にお願いする予定ですので、ぞの部分で手を動かしていただく必要はありません。もちろん手伝っていただけるのなら幸いです。ただ、経営企画の部分から実際の業務に落とし込むところまでを広くサポートしていただける方を希望しているため業務範囲が広大になります。ものづくりに対して熱量のある方、もしくは事業立ち上げから運営までの実績がある方と取り組めると良いなとイメージしています。

①、②の両方では負担が大きい場合は、①に優先して取り組みたいと考えています。

私たちがつくりたい社会/未来

ものづくりを仕事とすることは創業時から変わっていません。そして、目の前の仕事に真摯に向き合うことも創業時から変わらない弊社の強みです。祖母は優秀な貼箱職人でスピードと品質はいまだに語り草になるほどです。その後も、当時珍しかった自動打抜機をいち早く導入したとき、スペック上できない薄さの紙を加工したことに驚かれ、機械メーカーが視察に来るほどでした。目の前の仕事や機械に向き合って、どうやって上手にものを作るかに一生懸命に取り組んできました。

そのおかげで、下請加工会社として頼りにしていただける技術が身についています。しかし、印刷市場も、ものづくりも大きく変化しています。情報が簡単に共有される社会では「どう作るか」は大きな差別化になりづらいのが現実です。

印刷業界の中でも当然「何を作るか」という部分が年々重要になってきています。そして「どう作るか」を生業にしてきた弊社に「何を作るか」が加われば、事業の両輪となって相乗効果を生んでいくと考えています。今まで不足していた「何を作るか」を外部のデザイナーや直接のクライアントと考えながら増やしていく。その上で紙で中々真似できないインパクトのあるものを「どう作るか」を実行し、付加価値の高い製品を生み出していく。ものづくり目線でことづくりをする、それが私が新しく事業として立ち上げることの基本方針です。

紙とクリエイティブを掛け合わせてお客様に喜んでいただけるサービス、製品を作り、安定して提供する体制を構築する。そして、そこで働き関わる人たちが擦り切れず、適正な報酬を得て、仕事と人生に喜びを見出せる事業を目指したいと考えています。

ものをづくりも、ことづくりも、ワクワクして楽しい。そしてそれが価値となり、お客様の利益になり、適正な報酬と循環を生む世界を実現していきたいです。

募集要項

事業のテーマ
役割・スキル
注目キーワード
価値観・カルチャー
契約期間
  • 6ヶ月
期待すること ・新規事業計画の見直しと再設計
・市場調査の実施
・マーケティング実行案の作成
・事業の仕組み作り
・広報にまつわるコンテンツで必要になる要件の整理
・プロモーション案の作成、実行支援
・外注先の開拓 など
*関わっていただける期間や、専門分野によるため、相談しながら決めていけたらと思います。
募集する人材像、スキル ・事業内容に共感いただける方
・楽しみながら共に取り組んでいただける方
・事業が成り立つかなどビジネスのアドバイスをいただける方
・マーケティングの知識がある方
・ものづくり、印刷、紙、文具などが好きな方
・忌憚なく遠慮せずに意見を言ってくれる方
・ブランドやビジネスの立ち上げ、もしくは支援経験がある方 歓迎!
*全て当てはまらなくても大丈夫です。ピンと来た方はぜひご応募お待ちしております。
勤務スタイル 月に2〜4回程度のオンラインミーティング実施を想定しています。
※普段のコミュニケーションはMessenger等のチャットツールを使用します。
赴任交通費 要検討
マッチングプロセス 【STEP1】エントリー
本ページよりご応募ください。

【STEP2】書類選考
エントリー内容より、書類選考をさせて頂きます。
選考結果はメールにてお伝えいたします。

【STEP3】コーディネーター面談(Zoomを使用)
コーディネーターとの面談を実施します。※選考の場ではございません。
エントリーの経緯などをお聞かせいただきます。

【STEP4】企業面接(Zoomを使用)
企業との面接を実施します。ご自身のPRの場としてご活用ください。
後日、合否のご連絡をさせて頂きます。

【STEP5】契約に向けた最終打合せ
契約内容等のすり合わせを行います。
その他 本プログラムは、家業イノベーション・ラボ(事務局:NPO法人ETIC.)の運営する「家業イノベーション・マッチング」の一環として実施されます。

代表メッセージ

執行役員 / 営業企画部 部⻑ / プリンティングコーディネーター
梅田 修平
私たちの関わる「ものづくり」そして「紙」には、まだまだ可能性はあるはずだと信じて仕事に取り組んできました。

少しではありますが、外部からの評価もいただき実感もしています。ですが、それだけでは事業として成立しないことも痛感しています。

この可能性をビジネスとしてお客様に喜ばれる仕事・事業にしたい。そして継続的に収益をあげ、関わる人たちに利益を還元できる仕組みとして整えたい。大変なことも多く、私も一層勉強が必要です。若輩の身ではありますが、私たちと一緒に大変なことも楽しみながら、取り組んでいただける方と仕事をしたいと強く思っています。あなたの力をお貸しください。

[PROFILE]

1986年 北海道札幌市生まれ。
高校時代から札幌プレシャスホール、PROVOなど無類の音楽好きの集まる場の洗礼を受け、カルチャーやクリエイティブに興味を抱くようになりました。
大学入学を機に上京。音楽レーベルでのインターンや大学広報誌(フリーペーパー)の編集などに携わりました。
社会人として雑誌編集、映像制作など数社を転職しながら経験。
学生時代から下北沢に10年ほど住んでいました。
2015年 東京から北海道へUターンして家業の北海紙工社の営業担当として入社。
2017年、オリジナル文具ブランド「ほっかいしこう社」を立ち上げ、2018年のイベントで販売開始。
以降、自社の広報やブランディングを担い、近年ではアートプロジェクトの立ち上げや、札幌の印刷業界を盛り上げるための団体の発起人となるなど精力的に活動しはじめました。
一番好きな紙は「スノーブル-FS」

企業・団体概要

企業・団体名: 株式会社北海紙工社
設立日: 1931年11月
代表者肩書:
代表者名: 梅田 和宏
従業員数:
資本金:
売上高:
事業内容: ・印刷加工業
北海道観光土産のメイン商材となるお菓子や食品に欠かせない紙製化粧箱。
その製造に必須の打抜加工に特化した老舗下請加工会社。
コロナ禍で観光需要が激減したことをきっかけに外部パートナーとWEBの力を借りて、企画提案型の直販事業とオリジナル製品制作販売事業を立ち上げ、脱下請けと独自のものづくりを目指す。
業種: 製造業
WEB: http://sikoh.co.jp
所在地:

コーディネーターより

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