岩手県
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小さな浜の挑戦を、持続可能に。 —販路拡大のための EC運用や業務整理を私と共に進める副業人材を募集いたします

株式会社ひょうたん島苫屋

プロジェクト概要

三陸の海の恵みを次世代につなぐ小さな工房で、社長と一緒に販路の整理や拡大を考えるプロジェクトです。
ECや展示会、直販、地域連携など、現場に即した方法をフラットに検討し
少人数体制でも無理なく運営できる仕組みを作りを手伝ってください。

自己紹介と事業紹介

岩手県大槌町の海辺に工房を構える「ひょうたん島苫屋」は、三陸沿岸の地で豊かな海の恵みを活かした燻製づくりを行う専門店です。代表を務めるのは、東京からこの地に移り住み、地元の魚介と木材を使って「三陸ならではの味」を追求してきた社長の新谷。大槌湾に浮かぶ「ひょうたん島」にちなんで名づけられたこの店は、東日本大震災を経てもなお、この地の海と人の営みを次世代へつなぐことを使命としています。

代表の新谷洋一さん(工学博士)は、震災を契機に、還暦を迎えてからの新たな挑戦としてこの地に工房を立ち上げました。「科学と手仕事の融合」をテーマに、素材・工程・環境のすべてにこだわり、安心でおいしい燻製づくりを行っています。
使用する原料は、地元三陸沿岸で水揚げされた新鮮な魚介類。ピックル液(漬け込み液)の塩分濃度や温度、燻煙時間、木材の種類などを科学的に分析・制御することで、自然の香りを生かしつつ、風味の安定した製品を生み出しています。同時に伝統的な手作業も重視し、職人の感覚や経験をデータと照らし合わせながら改良を重ねています。製造しているのは、鮭・マス・フグ、牡蛎、ホタテ貝などの燻製シリーズを中心に、地元食材を使った自社開発・製造のオリジナル商品です。

「この土地の海の恵みを、次の世代にも伝えたい」と新谷さんは語ります。手仕事と自然のリズムを大切にする苫屋の製品は、地元直売に加え、百貨店や展示会、オンライン販売(Yahoo!ショッピング、ふるさと納税サイトなどEC4サイト)を通して全国へ届けられています。しかしEC運営は新谷さんが一手に担当しており、「正直、更新や分析まで手が回らなくなってきました。だから、力を貸してくれる人が必要なんです」と話します。

ひょうたん島苫屋は、大量生産ではなく、「この土地で、この素材でしかつくれない味」を守り育てることを大切にしています。三陸の風土と人の想いを燻製というかたちで伝える、温かくも力強い小さな工房です。

副業人材を募集する理由

「ひょうたん島苫屋」は、社長ひとりとパート数名で運営する小さな工房です。日々の製造から管理業務、EC運営まで、ほとんどを新谷さん自身が担っており、次の一手をじっくり考える余裕は限られています。

「頑張れば何とかなる、では限界が見えてしまう。だから一緒に整理してくれる参謀が必要なんです」と新谷さんは話します。

漁獲量や原料の状況は毎年変わり、展示会やECでの販路拡大にも限界があります。だからこそ、この状況を踏まえ、販路拡大—特にECを中心とする通販—を無理なくじっくり進めていきたいのが現実的な課題です。売上を単純に増やすのではなく、限られた人員と生産量の中で、持続可能な仕組みを整えることが求められています。
そこで求められるのは、現場の手仕事や地域の特性を理解した上で、EC運営や業務整理、販路戦略などの課題を整理し、一緒に現実的な改善策を考え、実行できる副業人材です。「正論」ではなく、現場に寄り添い、できることから整えていく伴走型の参謀の存在が、今の苫屋には必要とされています。
小さな工房での判断の一つひとつが、製品の品質と事業の持続につながります。だからこそ、現場と経営の両方を理解し、丁寧に支えてくれるサポートが欠かせないのです。

具体的な業務内容

まず、当社の現状の整理と把握からお願いします。
社長ひとりと少数スタッフで運営される工房では、日々の製造、原料調達、EC運営、販売管理などが複雑に絡み合っており、現状を正確に理解することが最初のステップです。
次に、新谷社長の思いとビジョンの言語化です。
「この土地の味を次世代に残したい」「品質を守りつつ、無理のない運営を続けたい」といった想いを整理し、事業の方向性や優先課題を明確にするお手伝いをお願いします。ここでは、社長と伴走しながら、現場の実情と理想のバランスを確認していきます。

そのうえで、販路拡大の方法や手順を検討します。ECが中心となる可能性は高いものの、決めつけず、展示会や直販、地域連携なども含めて、最も現実的で持続可能な手段を一緒に考えることが重要です。具体的には、
◆現行の販売チャネルの分析(EC・直販・展示会など)
◆販路拡大や効率化の可能性をフラットに検討
◆小規模体制で無理なく運用できる方法や手順の策定
◆社長・現場スタッフが日常的に運用できる簡易マニュアルやスケジュール設計
◆地域やプロボノなど、外部連携の可能性を考える
といったステップを踏んでいただくイメージです。

単なるPR素材、仕組づくりではなく、予算や人員、スキルレベルを踏まえた、実行可能な運用プランを共に考え、試行し、持続可能な仕組みに落とし込むことが、今回副業人材に期待することなのです。

私たちがつくりたい社会/未来

私たちが目指しているのは、
科学と自然が調和する食の未来です。

燻製づくりは、単に保存や加工の技術ではなく、自然と人が共に築いてきた文化です。
魚の脂の具合、木の香り、潮の湿り気──そのすべてが味を決める要素になります。
そこに科学の視点を取り入れることで、感覚に頼るだけでなく、再現性と品質を高めながら自然の恵みを最大限に活かすことができる。
それが、私たち「ひょうたん島苫屋」が追求するものです。

私たちは、手仕事を“非効率”として捉えるのではなく、科学と感性が出会う場所として大切にしています。
人が素材と向き合い、自然の変化を感じながらつくるからこそ生まれる味がある。

そしてこの三陸の小さな町から、
地域資源を活かし、外の人とつながりながら世界へ発信する。
そんな新しい地方のものづくりの形を、私たちはつくっていきたいと思っています。

募集要項

事業のテーマ
  • 被災地復興
  • 食・ライフスタイル
  • 文化・伝統産業
役割・スキル
  • プロジェクトマネージャー
  • 広報・PR
  • クリエイティブ
注目キーワード
  • 地域活性化・まちづくり
  • 副業
  • プロボノ・ボランティア
価値観・カルチャー
  • 自然と人の調和、無理のない持続可能な社会
  • チームで協力しあって動く・決める
  • フラットな組織・仲間
契約期間
  • 3ヶ月
期待すること ◆工房の現状を整理し、社長と一緒に現実的な改善策を考えること
◆限られた人員・生産量の中で、持続可能な販路拡大や運営方法を設計すること
◆EC運用や業務整理、販路戦略のアイデアを実行可能な形に落とし込むこと
◆単なるアドバイスではなく、伴走しながら形にするサポート
募集する人材像、スキル 小規模な工房や現場の状況を理解し、柔軟に対応できる方を求めています。社長やスタッフと伴走しながら、実務に落とし込む意欲や胆力を持っている方は大歓迎です。

加えて、ECやオンライン販売、SNS運用に関心があり、経験があれば活かせる方や、業務整理やフロー設計、簡単なマニュアル作成にチャレンジできる方も歓迎します。数字やデータをもとに、現実的な改善策を一緒に考え、少しずつ形にしていくことに興味・関心、意欲がある方大歓迎です。
勤務スタイル 基本オンラインでの業務となります。全国(世界)どこにいても携われる業務です。
みなさんとのコミュニケーションは
・基本は月数回のオンラインミーティングで進めます。
・予定がつけば現地でのリアルミーティングも検討
赴任交通費 要検討
謝礼 月額 0円
謝礼の詳細 GYOSOMON期間中は「魚払い!」となります。 当社・地域の自慢の商品・商材を月1回程度お送りいたします。
マッチングプロセス 【今回のマッチングプロセスは以下となります】
❖STEP1:まずは応募フォームよりエントリーください
❖STEP2:興味のある会社への正式な応募を開始。職務経歴書、エントリーシートの提出をお願いします
❖STEP3:面談を実施(1回目は事務局、2回目は募集企業、事務局の3社面談となります)
❖STEP4:最終調整後、随時プロジェクトを開始

※事務局主催の公開オンラインイベントも予定しています。実施する場合は応募者にご連絡いたします
その他

代表メッセージ

工学博士/ひょうたん島苫屋 代表
新谷洋一
工学の世界で学んだことは、「自然を観察し、制御し、最適化する」ことでした。
燻製づくりも似たところがあります。魚の脂の乗り方や季節の湿度、木材の種類によって、煙の質や香りは微妙に変わります。そのひとつひとつを観察し、データとして積み重ね、なるべく安定して美味しく仕上げる。科学的な視点と職人としての感覚の両方が必要な仕事だと感じています。

私が大槌に来たのは、単に「地方で工房を開きたかった」からではありません。この土地の人たちの営みや海のリズム、森の恵み──それらがあって初めて生まれる価値を、形にして残したかったのです。
研究者としての経験と、職人としての手仕事。その両方を生かしながら、三陸の魅力を届けていく。それが、ひょうたん島苫屋の挑戦です。

[PROFILE]

東京都出身。大学・大学院で工学を専攻し、博士号(工学)を取得。専門は化学工学・プロセス設計。研究職として企業や大学で勤務したのち、東日本大震災後の三陸地域を訪れたことをきっかけに、岩手県大槌町へ移住。地元の魚介資源に惚れ込み、地域の木材と魚を活かした「燻製づくり」に取り組むようになる。
研究で培った分析力と再現性へのこだわりを、食品加工の現場にも応用。温度・湿度・煙成分などを科学的に管理しながら、安定した品質と新しい風味を追求している。現在は「ひょうたん島苫屋」を拠点に、三陸の海と人の営みをつなぐ“科学と手仕事の融合”をテーマに事業を展開中。

企業・団体概要

企業・団体名: 株式会社ひょうたん島苫屋
設立日: 2017年05月
代表者肩書: 代表取締役
代表者名: 新谷洋一
従業員数: 2名
資本金: 2,900万円
売上高:
事業内容: ひょうたん島苫屋は、三陸・大槌町の地で魚介類の燻製食品を製造・販売する小さな工房です。
代表・新谷洋一(工学博士)が「科学と手仕事の融合」をテーマに、素材・工程・環境のすべてにこだわりながら、安心でおいしい燻製づくりを行っています。
製造しているのは、鮭・マス・フグ、牡蛎、ホタテ貝などの燻製シリーズを中心に、地元食材を使った自社開発・製造のオリジナル商品になります。

また、地域連携にも積極的に取り組み、地元高校や大学、他の水産事業者との共同開発・体験学習・研究交流などを通じて、「三陸発の食文化」を次世代へ継承する活動を続けています。
業種: 水産加工品の製造・販売
WEB: http://hyotanjima-tomaya.jp/
所在地: 岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里11-64-6

コーディネーターより

一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン

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