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【フクシマックス】陶芸×就労支援の現場から挑戦。福島・南相馬で、地域と福祉をつなぐ陶芸の商品企画を、計画から共につくる仲間を募集!

tokugy南相馬(トクギー南相馬)

プロジェクト概要

障がいを持つ方たちが輝ける社会を創るための第一歩として、福島・南相馬から始める新商品開発。その事業計画づくりから、商品企画まで伴走してくださる副業人材を募集します!

※本プロジェクトは、福島12市町村における副業を通じた起業家創出プログラム「フクシマックス」に参加を希望される方を対象にしております。プログラムの詳細は下記の公式HPよりご確認ください。
▶フクシマックス:https://yosomon.jp/fukushimax

自己紹介と事業紹介

はじめまして。
tokugy南相馬は2025年に開業したばかりの新しい事業所で、特技を活かした働き方を大切にし、利用者を「クリエイター」と呼ぶ就労継続支援B型事業です。
福島県浪江町発祥の300年以上の歴史がある伝統工芸品「大堀相馬焼」の窯元が運営に関わっているので、クリエイターは本格的な焼き物づくりを学ぶことができるのが特徴です。
現在は10名の利用者が所属しています。
職員も利用者もみんなが楽しく笑い合い、お互いを認め合うとても良い雰囲気で活動しています。

事業のきっかけは、大堀相馬焼の職人不足の問題でした。
福島県浪江町は、福島第一原子力発電所事故の影響で全町避難を余儀なくされ、多くの窯元が移転しました。
職人の担い手不足が深刻化する中、伝統工芸の存続と発展が大きな課題となりました。
その解決策を模索していた代表取締役・松永武士は、ボランティア活動で訪れた特別支援学校で、陶芸科の生徒たちの作品と出会い、その技術の高さはもちろんのこと、繊細で豊かな感性にも心を打たれました。しかし一方で、卒業後に彼ら彼女らが陶芸業界で活躍できる機会が限られている現実を知り、福祉と伝統工芸が交わる新たな場を作ることを決意しました。

私たちは事業を通して、「福祉」の現場と「地域」とが繋がる場をつくることで、地域の人たちの障がいを持つ人たちへの理解を深め、双方が幸せになると共に、障がいのある人たちも輝くことのできる社会の実現を、この福島・南相馬から目指しています。

副業人材を募集する理由

tokugy南相馬は2025年6月に開所したばかりの事業所で、現状では利用者が手がける陶芸の商品を模索している段階ーー子どもたちが描いたデザインをもとに、tokugyのクリエイターたちが陶芸作品をつくり、ガチャガチャとして販売するーーそんなアイディアが今、動き出そうとしています。

今後、目玉となる新商品を開発するにあたり、地域の人と協力しながら新たなアイデアを一緒になって考え、それを利用者が実際に商品として作ることで、障がいを持つ人たちの可能性を広げていきたいと考えています。
地域の人と一緒に作品を生み出していくことは、地域の人の障がいに対する理解を深めることにも繋がり、それは地域課題(障がいへの理解、障がいを持った方が利用できる施設が少ない、移動手段がない等※自立支援協議会でよく取り上げられる)の解決の一歩となると考えてます。

福祉と伝統工芸が連携することで、障がい者の職業的自立を支援しながら、地域全体の発展の一助になる。
私たちtokugy南相馬はこの理念のもと、地域とともに成長していくことを目指しています。

副業人材の方には、この理念に賛同いただき、「陶芸での新しい自社商品開発におけるフレームづくり」に取り組む仲間になっていただきたいと考えています。
また、実際に出たアイディアについても、現実的に売れるもので、コスト的にも生産可能という商品企画を形にできる方に是非とも参画いただきたいです。
既存のメンバーだけでは、人的・専門的な面でも限界があり、熱い想いで新しい風を吹かせて下さることを期待しています。

これから南相馬市に根差した事業所となるための第一歩として、副業人材の方の力をお貸しいただければと思います。

具体的な業務内容

主な役割
*事業計画のフレーム設計および資料作成
*商品アイデアのブラッシュアップと具体化
*地域の子どもたちと連携する仕組みの構築
*デザイン募集の企画・実施に向けた枠組み設計

必要に応じて、Webサイト制作や広報活動の支援 など

前述の通り、現状、tokugy南相馬には目玉となる陶芸作品を模索中な上、新商品開発の経験やノウハウはまだ乏しく、今、まさにゼロからの挑戦が始まったところです。
現在考案しているアイディアとして、地域の子どもたちにデザインを考案してもらい、利用者が陶芸作品を作り、それをガチャガチャとして販売するというものがあります。

副業人材の方には、こうしたアイディアをブラッシュアップし、事業計画書に落とし込みフレーム化すること、商品開発にかかるデザイン募集の「枠組み」づくりを中心に従事していただければと思います。

また、広くデザイン募集をするにあたり、ホームページ作成等の作業をお願いする場合もありますので、そのスキルをお持ちの方であればなお嬉しいです。

ステップ①:理解と計画の土台づくり(10月、11月)
・自社および地域への理解を深める(事業責任者へのヒアリングを通して)
・事業計画書の作成に着手し、随時ブラッシュアップ
・関係者・小中学校等のリサーチ

ステップ②:事業内容の確定とヒアリング(12月、1月)
・事業の概要を決定
・関係者・小中学校等へのヒアリングの実施

ステップ③:デザイン募集の準備と方向性の確定(2月、3月)
・商品開発に向けたデザイン募集の方法や内容を決定
(・4月以降、デザイン募集の実施)

私たちがつくりたい社会/未来

私たちが日々暮らす中で、残念ながら、障がいのある人が周りから差別的な目で見られるような場面に遭遇したこともあります。
また、就労においても、「障がいのある人はこうだよね、これしかできないよね」という偏見で見られることも多く、地域や企業から見れば「障がいのある人ができる仕事」のイメージが湧かず、結果的に雇用に繋がらないという課題もあります。

こうした障がいのある人たちに対する偏ったイメージを、実際の姿に近づけるためには、子どもたち発信による取り組みが効果的ではないかと考え、「地域の子どもたちと障がいのある人が一緒に商品をつくる」というアイディアに辿り着きました。

地域の子どもたちが、障がいのある人たちと一緒に商品開発をすることで、障がいのある人たちにはできることがたくさんあり、とてもクリエイティブであるということを知ってもらうことができます。「障がいがあっても普通の人と同じ」という認識を持ってもらうことが障がいに対する偏見を減らし、多様性と共生の意識を広げることにつながります。
そして、子どもが自分の親や地域の大人たちに「障がいのある人たちと一緒に作った作品」について広めることで、地域全体にそれらの意識が波及していき、障がいのある人でも、自分の特技を活かしながら、のびのびと生きやすい地域になっていくと考えています。

また、開発した商品は障がいのある人と地域を繋ぐ「接点」となります。
商品開発を通して利用者がスキルを高め、地域と繋がることで、障がいのある人自身も社会に貢献できているという実感を持てるようになります。

このように、私たちは障がいのある人たちが〝幸せに生きる〟ことのできる社会の実現に向けて、「地域」と「障がいのある人自身」という2つの側面からアプローチしていきます。
今回のフクシマックスでのプロジェクトがその第一歩となることを切に願っています。

最後に。
福島・南相馬では、東日本大震災・原発事故をきっかけに、閉所してしまった事業所や障がいのある人を雇用していた企業が数多くあります。
福祉業界の発展が阻害され、遅れてしまっているのも事実です。
そんな南相馬だからこそ、新たなチャレンジをするチャンスもあると考えています。

ぜひ私たちと一緒に、この福島・南相馬でチャレンジして下さる方をお待ちしております。

募集要項

事業のテーマ
  • ものづくり
  • 文化・伝統産業
  • 福祉・社会的包摂
役割・スキル
  • プロジェクトマネージャー
  • 企画・商品開発・プログラム設計
  • 資金調達・ファンドレイジング
注目キーワード
  • 副業
  • 地域活性化・まちづくり
価値観・カルチャー
  • それぞれが自分らしく暮らせる社会
  • 多様性が受入れられる社会
契約期間
  • 6ヶ月
期待すること 新商品の戦略策定~デザイン募集までのプロセスへの伴走
募集する人材像、スキル *私たちの想いに共感し、一緒にワクワクを形にしてくださる方
*多様な人と関わる柔軟性や、対話の姿勢を大切にできる方
*新しい価値を生み出すアイディアが得意な方
*出たアイディアを、実現可能な企画・計画へと落とし込める方
*ホームページや発信のサポートも可能な方(歓迎)
勤務スタイル ・基本的にフルリモートワークを想定
・週1回 オンラインによるミーティングを実施
赴任交通費 要検討
謝礼 月額 30,000円
マッチングプロセス 本プロジェクトは「福島相双復興推進機構 福島12 市町村における兼業・副業を通じた起業家創出モデル実証事業」の一環で、運営事務局のNPO法人ETIC.が募集をしています。フクシマックスは、福島県内12市町村の経営者の新規事業に副業として関わりながら、将来的に福島県で起業する力を身につける実践型のプログラムです。応募前に必ず公式サイトをご覧ください。
▷HP:https://yosomon.jp/fukushimax

【マッチングまでのプロセス】
1.公式サイトの確認
参加費や福島12市町村にて実施するプログラムのスケジュールについて、ご確認をお願い致します。
▷HP:https://yosomon.jp/fukushimax

2.本ページから申し込む
「エントリー」ボタンよりエントリーください。

3.書類選考
エントリー内容より、書類選考をさせて頂きます。
担当コーディネーターより選考結果をメールにてお伝えいたします。

4.担当コーディネーター面談(Zoomを使用)
プログラム担当コーディネーターとの面談を実施します。
エントリーの経緯などをお聞かせいただきます。

5.企業面接(Zoomを使用)
受入企業、担当コーディネーターとの面接を実施します。
(※後日、合否のご連絡をさせて頂きます。)
その他 2025年9月19日(金)
※マッチングが成立次第、募集終了となります。

代表メッセージ

管理者・サービス管理責任者
中村 蓮
私たちの事業所では、一人ひとりの「できること」や「好きなこと」を大切にしながら、みんなが安心して豊かな毎日を送れるようにサポートしています。地域の皆さんとの交流も大切にしていて、支えあえる社会づくりを目指していきます。

よろしくお願いします!!

[PROFILE]

福島県南相馬市生まれ、南相馬市育ち。
もともとは保育士を目指していたが、福祉分野に出会い、入職。
12年間、福祉業界に従事。
2025月6月、トクギー南相馬開所に伴い現職に就任。

企業・団体概要

企業・団体名: tokugy南相馬(トクギー南相馬)
設立日: 2025年06月
代表者肩書: 代表取締役
代表者名: 松永 武士
従業員数: 12名
資本金: 1,510,000
売上高:
事業内容: 就労継続支援B型事業所
一般企業での雇用が難しい障害者に対して、就労の機会や生産活動の場を提供する障害福祉サービス。
tokugyでは、陶芸やパソコンスキル(eラーニングシステム)、軽作業を中心にサービスを提供しています。
業種: 通所系サービス(障害福祉)
WEB: https://tokugy.com/minamisoma/
所在地: 福島県南相馬市原町区信田沢欅109-1

コーディネーターより

かぜといろ
伊藤 航
tokugy南相馬さんが実現したい社会は、今後の日本のどの地域においても必要とされる社会の姿だと強く感じます。
障がいのあるなしに関係なく、すべての人たちが自分の特技を活かしながら幸せに暮らしていけるようになる。
そんな想いに僕自身もとても心を動かされています。
そして何より、tokugy南相馬さんの魅力は「人間力」です。
熱い想いを持ち、しかし楽しみながら、お互いを尊重してみんなで一緒にやる。
福祉事業者の方だからこそ、みなさん「人が好き」な方ばかりです。
ぜひ仲間になっていただき、一緒に南相馬から発信していきましょう。

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