福島県
  • 募集中
  • 自治体等連携プログラム・フクシマックス

【フクシマックス】飯舘村発の環境循環型グリーンテックブランドを作り出す!一緒に世界へ届ける営業・マーケティングの担当者を募集!

株式会社MARBLiNG

プロジェクト概要

原子力発電所事故によって放出された放射性物質で汚染された土壌から農業を復興させるために、これまで福島県飯舘村で進められてきた土壌改良の研究を活用した環境循環型グリーンテックブランドを都心部、さらに世界へ一緒に展開していきましょう!

※本プロジェクトは、福島12市町村における副業を通じた起業家創出プログラム「フクシマックス」に参加を希望される方を対象にしております。プログラムの詳細は下記の公式HPよりご確認ください。
▶フクシマックス:https://yosomon.jp/fukushimax

自己紹介と事業紹介

はじめまして。株式会社MARBLiNG代表の矢野 淳です。
まずは自己紹介と今回のプロジェクトについて、簡単に紹介させていただきます。

私は東京都の出身で、2011年に東日本大震災と原子力発電所事故の発生後、福島の再生と研究者の活動支援を行うために私の父が福島県飯舘村の人たちと一緒に認定NPO法人ふくしま再生の会を立ち上げた影響で、高校生のころから飯舘村に関わり始めました。
2020年に東京藝術大学建築科卒業した後、飯舘村と東京の二拠点で活動をおこなうようになり、2021年には村の地域おこし協力隊の人と一緒に合同会社MARBLiNGを共同代表として設立しました。
これまで飯舘村にあったホームセンターの跡地に、村の人とともに飯館の資源を利用してつくりあげた「図図倉庫(ずっとそーこ)」を企画運営・空間プロデュースしています。図図倉庫はつながりを再生する秘密基地として、150億年前の宇宙誕生から飯館村の現在に至るまで、東日本大震災の影響も踏まえた常設展「環境世界を旅する」を行っている他、1000平米の敷地を活用して、シェアオフィスやテナントとして企業・研究者・移住者など多くの人が集い挑戦や実験ができる場として、またトレーラーカフェやイベントの開催などさまざまな人が楽しめる場所として企画・運用を行っています。

今回のプロジェクトでは私達の新プロジェクトとして、村でこれまで行われてきた土壌の再生研究のデータと技術を活用した土壌と環境循環をコンセプトにした「zutto soil」というグリーンテックブランドを一緒に展開していただける方を募集します。

図図倉庫HP:https://www.zuttosoko.com/
グリーンテックとは:https://spaceshipearth.jp/green-tech/

副業人材を募集する理由

今回、一緒にブランドの展開をお手伝いいただきたい「zutto soil」。
この商品が生まれるに至るまで、説明するには飯舘村についてぜひ知っていただきたいです。
2011年、東日本大震災と津波によって、甚大な原子力発電所の事故が発生しました。水素爆発により空中に飛散した放射性物質は、風の流れに乗って、福島第一発電所から北西に約30kmの飯舘村にも届きました。特に村の南部に位置する長泥という地区では高い空間放射線量が観測されました。空間放射線量を下げるために行われたのが除染です。特に田畑では、最も微生物が存在する表層5cmを削り取り、代わりに山砂を表面に被せることで線量を下げました。しかし、農業にとっての要である「土壌」が削り取られることは大きな痛手でした。

そのため、飯舘村では農業用ではない山砂で覆われた土壌を、どのようにまた農業に向いた豊かな土壌にするために研究がされてきました。
たとえば牛を放牧して、草を食べてもらって、糞で土壌改良をおこなっていく。どれくらい、改良がされたのかについてはNPO法人ふくしま再生の会で土壌の数値分析を行っています。また、土壌微生物研究の視点から土の薬膳というオリジナル堆肥を各地で制作研究している株式会社金澤バイオ研究所さんにご協力いただき、通常より高い温度で発酵を促進し、雑草の種子や病原菌がないクリーンな土を作ることが出来るコンポストを開発し、その土地で日常的に出てくる農業残渣などを活用して、その土地にあった土壌改良材を作る取り組みを行っています。

昨年は学生とともに農業分野とデザインの学術分野を横断して、イベント向けに生まれたのが、土や植物の種、ブランターなどを選んで自分だけの鉢植えを作ることができる「土のバイキング」というサービスです。これからは、MARBLiNGの拠点である「図図倉庫」(ずっとそーこ)の駐車場でコンポストや改良した土壌を活用した実験型の箱庭をつくる予定で、そこではハーブ、スパイス、野草、漢方などを育てる予定です。箱庭は「zutto soil」のブランドのショールームにもなるため、そこから派生して生まれる土壌改良材、コンポスト、もみ酢液、ハーブティーなどを販売していきたいと考えています。

現在「zutto soil」については鋭意ブランドのコンセプト設計、商品開発を進めている真っ最中です。10月以降は商品のブラッシュアップや販売、営業までの流れを一緒考えていただける方にジョインしていただきたいと考えています。私達にはどのように展開するのがよいのかが決めきれず、営業についても現状、大きな伝手があるわけではありません。これから会社の1つの軸としていきたいブランドでもあるので、販路拡大や商品の改良に向けて、ぜひ一緒に手伝っていただける方を募集します!

具体的な業務内容

今回のプロジェクトにおいてお願いしたいことは、「zutto soil」というブランドとその商品の販路拡大に向けた営業と価値向上です。
主には営業・マーケティングという括りになるかと思いますが、具体的に下記の内容を行っていただきたいと考えています。

・都心部の観葉植物などの販売店、雑貨販売店に向けた商品展開の営業の準備と実施
・営業を通じた顧客のニーズの聞き取りなど、商品改良にむけたリサーチ
・商品のPR、ブランディングに向けた提案やアドバイス

下記は大まかに予定しているスケジュールです。あくまでご参考にご確認ください。
【10月〜11月】
・営業を行うための価格設定、資料作成、ブランドブラッシュアップ
・営業先リサーチ、リストアップ

【12月〜1月】
・首都圏を中心に営業活動の実施

【2月〜3月】
・営業結果、リサーチのフィードバック
・リサーチを受けた商品のリブランディング
・WEBサイトへの情報集約と公開

お願いしたいことは多岐に渡りますが、総じてプロダクトがより多くの方に知っていただけるように、また販売を拡大するために出来ることを一緒に模索しながら、動いていただける方に来ていただけると嬉しいです。

私たちがつくりたい社会/未来

株式会社MARBLiNGは『彩度の高い「いなか」をソウゾウする』を理念に活動しています。
そんな私たちが企画運営するのが、村民・移住者・研究者・クリエイターが協働する環境ラボ「図図倉庫(ずっとそーこ)」です。
飯館村の抱える課題は、世界が抱える課題。
「図」という字には「工夫して努力する」「目的のために工夫する」といった意味合いがあります。
ある時には地域のみんながワイワイと集い、またある時には専門家やアーティストたちとともに地域資源を使った作品やエネルギーづくりを考える。
様々な人の視点を持ち寄り、次の世代に自信をもって受け渡せるような、世界に誇れるような「ずっと」つづく地域環境づくりをめざしたい。
そんな思いを「ずっと」という読み方にも込めています。

募集要項

事業のテーマ
  • 環境・自然
  • 地域活性化・まちづくり
  • 被災地復興
役割・スキル
  • 営業
  • 企画・商品開発・プログラム設計
注目キーワード
  • サステナブル・環境・生物多様性
  • 副業
価値観・カルチャー
  • 自然と人の調和、無理のない持続可能な社会
契約期間
  • 6ヶ月
期待すること ・営業を行うための情報整理と資料作成
・営業先の開拓と販売契約の獲得
・営業に伴ったニーズリサーチの実施と商品とブランドへのフィードバック
募集する人材像、スキル ・分からないことについては、自分でしっかりと調べ上げ、学ぶことが出来る方
・1つのこだわらず、広い視野で物事を見て考え行動が出来る人。
・植物や土壌に関して知識を持っている方
・植物の販売店舗や雑貨販売店舗など営業の業務をこれまで行ったことがある方。
・花卉や植物の販売、業界に詳しい方。
・社会課題、環境課題、循環、グリーンテクノロジーに強く興味を持っている方。
勤務スタイル ・リモートワークでの営業、リサーチ、資料作成等
・原則、週1回のオンラインMTGを実施
赴任交通費 要検討
謝礼 月額 30,000円
謝礼の詳細 月額3万円(税込)のほか、飯舘村での宿泊券をお渡しします。
マッチングプロセス 本プロジェクトは「福島相双復興推進機構 福島12市町村における兼業・副業を通じた起業家創出モデル実証事業」の一環で、運営事務局のNPO法人ETIC.が募集をしています。フクシマックスは、福島12市町村の経営者の新規事業に副業として関わりながら、将来的に福島県で起業する力を身につける実践型のプログラムです。応募前に必ず公式サイトをご覧ください。
▷HP:https://yosomon.jp/fukushimax

【マッチングまでのプロセス】
1.公式サイトの確認
参加費や福島12市町村にて実施するプログラムのスケジュールについて、ご確認をお願い致します。
▷HP:https://yosomon.jp/fukushimax

2.本ページから申し込む
「エントリー」ボタンよりエントリーください。

3.書類選考
エントリー内容より、書類選考をさせて頂きます。
担当コーディネーターより選考結果をメールにてお伝えいたします。

4.担当コーディネーター面談(Zoomを使用)
プログラム担当コーディネーターとの面談を実施します。
エントリーの経緯などをお聞かせいただきます。

5.企業面接(Zoomを使用)
受入企業、担当コーディネーターとの面接を実施します。
※後日、合否のご連絡をさせて頂きます。)
その他 募集締切:2025年9月19日(金)
※マッチングが成立次第、募集終了となります。

代表メッセージ

代表取締役
矢野 淳
飯舘村は原発事故に起因する世界最先端の環境課題を抱えています。
先人たちの育てた豊かな土は剥ぎ取られ、広大な山林の除染は進んでいません。
ですが、ただ野山を削り蓋をするのではなく、この飯舘の大地で循環のある暮らしを編み直す事にこそ、意義があると考えています。
四年前、私たちは旧ホームセンターコメリの空間を活用し、村民・移住者・研究者・クリエイターが協働する環境ラボ「図図倉庫」を設立しました。
土壌再生の研究基地としてのこの場所で、「未来の土づくりを研究するガーデンショップブランド」を共に立ち上げる仲間を募集しています。かつて農家のコンビニだったこの場所に、飯舘村の環境を研究し、土を育て、種を植え、魅力的な植物たちの育つ豊かな土壌を再構築する助けになるようなお店をもう一度作りたい。
そしてその新たな土づくり村づくり地域環境づくりを共に協働する仲間を募りたい。
そんな思いから始まった浜通り発の園芸ブランド作りを共にする、新たな仲間と出会いたいと思っています。

[PROFILE]

1995年生まれ。東京都杉並区出身。
2011年、認定NPO法人ふくしま再生の会を飯舘村村⺠と協働で立ち上げた父・田尾陽一の影響で高校生の頃から飯舘村に関わり始める。
2016年、東京藝術大学建築科入学。
2017年、飯舘村避難指示解除。両親が移住。
2020年、東京藝術大学建築科卒業。飯舘村と東京の二拠点で活動を始める。
2021年、図図倉庫プロジェクトを開始。合同会社MARBLiNGを設立。
2024年 株式会社MARBLiNGに株式転換。

企業・団体概要

企業・団体名: 株式会社MARBLiNG
設立日: 2021年01月
代表者肩書: 代表取締役
代表者名: 矢野 淳・松本 奈々
従業員数: 5名
資本金: 10,000,000円
売上高: 非公開
事業内容: 飯舘村の環境づくりの秘密基地としてコメリを改装して作り上げた図図倉庫を拠点として、放射線と土地、地域を知る展示やフィールドツアーの企画・運営を主に行っている。
・地域の拠点「図図倉庫」の運営
・フィールドツアーの企画・運営
・その他、地域イベントの企画・運営
業種: その他サービス業
WEB: https://www.zuttosoko.com/
所在地: 福島県相馬郡飯舘村深谷字二本木前5-1

コーディネーターより

torch
堺 亮裕
私も、昨年3月にMARBLiNGさんが主催するツアーに参加させていただき、飯舘村の皆さん、研究者の皆さんが原子力災害に真摯に向き合ってきたことを知りました。矢野さんは、そのみんなの想いも背負いながら、今後の社会のためにはどのようなことをすべきか、どのようなものを作るべきか、何を発信するべきか、どのようにデザインするべきか、隅々にまで思考を凝らして事業を作り上げる哲学を持っている経営者だなと感じています。
今回、新事業として「zutto soil」というブランドを作り上げることで、土を通して、地域とさまざまな人を結んでいくのではないかと思います。ぜひ、今回ジョインする方には、その架け橋役としてワクワクするようなブランドを一緒に作り上げていっていただけると幸いです!

RELATED PROGRAMS 関連事業

ETIC.では、自分らしいキャリアを歩むことを全力で応援するために、働きながら次のチャレンジに向かうお試しプログラムや、
「社会を変え、未来をつくる」仕事に特化した転職支援サービスなど、多様な機会を提供しています。

ETIC.キャリアサービス

ソーシャルキャリアに関する情報・機会は、「ETIC. キャリアサービス」として統合的に、情報提供をしています。
ぜひ、今の自分にぴったりな機会・チャンスを得るためにご活用ください。