茅葺き小屋のリニューアル、その活用とイベント企画などを通じて、地元に残る資源を再編集し、真壁のひな祭りの観光客の動線を呼び寄せる、複合的プロデュース。町なかや業界の課題である、世代交代や高齢化の解消の一如になる活動を一緒にしませんか?
桜川市真壁町で、創業以来50年にわたり石材加工業を営んでいます。私たち大関石材店は、国指定の伝統工芸品「真壁石燈籠」の製作を担う数少ない工房のひとつであり、職人による手仕事の技を現代に継承しています。石材業の歴史は記録に残っているものでは江戸時代中期。周辺地域の石造文化から考えると鎌倉時代から職人が活躍していたと考えられます。明治維新後は東京から近い良質な花崗岩が採れる地域として見出され、石材輸送のためのインフラが整備され、地域の発展に貢献してきました。
自社の敷地には石燈籠の展示場「日暮の庭」や、茅葺き屋根の建物があり、見学に訪れるお客様には日本の伝統文化に触れていただける環境を整えています。主な取引は墓石や灯籠の販売で、県外からの注文も多く、全国へ発送しています。
一方で、石材業界全体の課題として、文化財や伝統技術への理解者が減りつつあることに加え、地域内での接点づくりや持続的な活用方法の模索も必要だと感じています。私たちは、石を扱う技術だけでなく、その背景にある文化を未来へ伝える役割も果たしたいと考えています。
さて、桜川市の真壁という地域は、閉塞感漂う陸の孤島と呼ばれていたこともあり、一方で古いものをいまだに残し続ける、不思議な地方都市です。
町並みには、江戸時代の門、明治の頃の蔵、昭和初期の郵便局などが残り、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
古くからのしきたりを色濃く残すお祭りが残っています。また、関東平野の端っこに位置することもあり、山岳仏教の歴史あるお寺なども多く残っています。
農業も盛んに行われていて、東京から直線距離で70キロとは思えないのんびりした、自然豊かな地域でもあります。
今回、副業人材の方にご協力いただきたいのは、来年春に開催される「真壁のひな祭り」(2026年2月4日から3月3日の1ヶ月間)に向けた地域活性化の取り組みです。
大関石材店は、重要伝統的建造物群保存地区から車で10分足らずの距離にあるにもかかわらず、観光客がふらっと訪れる立地にはありません。
そこで、弊社の敷地内にある茅葺き小屋を活用し、文化・歴史・体験の要素を融合させた新たな観光拠点として整備していきたいと考えています。
この建物は、昨年広く公募し集まってくれた人たちに手伝ってもらいながら、屋根の葺き替えを完了したところです。
農耕民族である日本人の文化の結晶とも言える茅葺きの建築は、地域の魅力を発信するための“舞台”にもなると考えています。
例えば、茅葺き小屋の内装をプランニングし、DIYなども行いながらリニューアル、石燈籠や雛人形の展示、抹茶の提供、ワークショップの開催などを行いたいと考えています。
観光動線の見直しや地域店舗との連携、SNSによる広報なども含め、地域の魅力を感じてもらう場づくりをする。
地域資源を再編集し、未来に残す仕組みを一緒に創ってくれる「プロモーター」「キーパーソン」のような存在を求めています。
外から来た視点だからこそ気づける「魅力の再発見」に期待しています。
まずは実際にこの場所に訪れ、季節ごとに表情を変える自然、石を削る音、茅葺の静けさを五感で味わってください。
そのうえで、以下のような取り組みにお力添えをお願いします。
・茅葺小屋を活用した、夢と実行性・経済性を備えた活用プランの立案
・真壁のひなまつりと連携した新たな観光導線の提案と動線設計
・リピーターを獲得するSNSやWebコンテンツの発信戦略の設計・運用支援
・地元の旅館や飲食店と連携した町全体の回遊性の創出
私たちが目指すのは、消費される観光資源ではなく、「人の心を動かし、記憶に残る文化体験」ができる地域です。
石材業という一見無機質に見える業種ですが数百年の時間を超えて残る素材であり、それに刻まれた技術や思想は、まさに文化の結晶です。
一方で、茅葺き屋根もまた、地域に残された知恵と美意識の象徴です。土に根ざし、草を編み、自然と共に暮らしてきた日本人の営みが、この屋根に表れています。
そして、真壁のひな祭りは現代人の疲れた心に安らぎを提供する清涼飲料水。これからも長く残していきたい、そしてインバウンド観光客にも味わってもらいた大切な日本の風景です。
「また来たい」「誰かに教えたい」と思える体験を一緒に演出する仲間をお待ちしています。
事業のテーマ | |
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役割・スキル | |
注目キーワード | |
価値観・カルチャー | |
契約期間 | |
期待すること |
地域や地域の抱える課題展を理解する心構えをもち、積極的、行動的に活動する方 若い発想で、夢のあるプロジェクトを立案できるセンスのある方 プロジェクトを通じて、地域の関係者と深く交流し、プロジェクト後もこの地域の関係人口として繋がり続けてくれる人 |
募集する人材像、スキル |
町おこし、町作り活動を経験したことのある方、あるいは興味を持っている方 イベント企画、実施の経験者、あるいは興味を持っている方 |
勤務スタイル |
1ヶ月に1回程度の現地活動(地域イベントに合わせた調整も考えています) 週一度程度のオンラインMTG |
赴任交通費 | 企業負担 |
謝礼 | 月額 50,000円 |
マッチングプロセス |
本プロジェクトは、茨城県庁主催「iBARA KICK!」(茨城県からNPO法人ETIC.が受託した関係人口創出プロジェクト「令和7年度 つながる茨城チャレンジフィールド プロジェクト(JOIN US)」)の一環で募集しています。 ■iBARAKICK!公式ホームページ(説明会申込もこちらから) https://ibarakick.etic.or.jp/ 【マッチングまでのプロセス】 1.本ページから申し込む 「この求人に申し込む」ボタンよりエントリーください(併願不可) ※エントリーは説明会への参加が完了していなくても、説明会申込が完了次第可能です。 2.書類選考 エントリー内容より、書類選考をさせて頂きます。 選考結果はメールにてお伝えいたします。 3.事務局面談(Zoomを使用) 事務局との面談を実施します。※選考の場ではございません。 エントリーの経緯などをお聞かせいただきます。 4.企業面接(Zoomを使用) 受入れ企業との面接を実施します。ご自身のPRの場としてご活用ください。 ※後日、合否のご連絡をさせて頂きます。 |
その他 |
企業・団体名: | 大関石材店 |
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設立日: | 2025年04月 |
代表者肩書: | 代表取締役 |
代表者名: | 大関一利 |
従業員数: | |
資本金: | |
売上高: | |
事業内容: | |
業種: | 灯篭・墓石・他石材製品加工 / 建上・販売 |
WEB: | https://www.ohzekisekizai.net/?mode=f2 |
所在地: | 茨城県桜川市真壁町桜井端上 583 |
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