81歳の父が10数年の歳月をかけ、日本で初めてシロアシエビの完全養殖を実現させました。しかし、生産課題は多く、安定生産と技術を体系化し、次世代育成に向けて一緒に考え体制を構築していく仲間を募集します!
新沿岸陸上養殖合同会社は、シロアシエビの種苗生産を行うために10数年前に設立されたものの、長い間休眠状態にあった会社です。設立以来、別会社にて研究を重ね、2年前からこの会社でエビ事業に専念しています。その中心を担ってきたのが今年81歳にもなる父で、研究の甲斐あり、日本で初めてシロアシエビの完全養殖に成功しました。
歴史を遡ると、漁師の祖父を手伝う形で40数年前に漁業に携わることになった父が独立し、魚の稚魚の仲買事業からスタートしました。会社は、合計4,5回の法人名変更や株主、代表の変遷と栄枯盛衰の変遷をしていています。
海面養殖魚の種苗生産を行い、それを販売する事業を中心として来ましたが、漁業・養殖業界の衰退とともに会社も傾き、会社自体も複数設立されなんとか事業が継続されてきました。
途中も紆余曲折がありましたが、今年の2月にその父から息子の私が会社を受け継ぐ形となり試行錯誤しております。売り上げが安定しないため銀行からの融資も見込めない状況の中緊急で実施したクラウドファンディングの様子をご覧ください。
https://inaka-pipe.net/20210216/
弊社には、陸上養殖によってエビ養殖を実現し、衰退した沿岸漁業の再生を図りたいという想いが根底にあります。
これまでメーカーとして種苗生産し、養殖業者に稚魚を販売するというBtoBのビジネスしか行なってきませんでしたが、新たにBtoC(一般消費者向け)のビジネスの柱を構築し、リスク分散しながら安定的な収入源を確保できるようなビジネスへ変えていきたいと考えています。
今回、副業の方と共に取り組みたいのは「次世代育成に向けたシロアシエビ種苗生産・養殖技術の体系化と、安定生産(安定供給)に向けた生産管理戦略づくり」です。
81歳の父(研究者)が研究を重ね技術を構築し、属人的にやってきたビジネスとなっているため、その技術を次世代へ継承できる体制ができておりません。加えて、生産技術においても、温度管理、水管理、エサ管理など、様々な要因が絡んで生産につながっており、解明されていない部分もあるため、生産量に差があります。(例:ある時期は5千匹、ある時期は5万匹)そのため、生産体制から考えた販売戦略や営業活動ができにくい状況があり、経営の不安定を招いています。
お陰様で引き合いのある事業者様には、販売できるまでお待ちいただいており「エビが供給できるようになりましたら改めて連絡します。」という状況です。つまり緊急性の高い課題は「現在や数ヶ月後に何匹の販売できるエビがいて、それをいくらで販売していくのか」を計画していくことと、「今後、エビの安定生産のために必要な技術・ノウハウはどういったものがあるか」を研究することだと考えています。
安定生産ができるようになると営業活動もできるようになり、経営計画を立てられるようになります。最優先課題として経営改善に向けた、生産管理体制づくりと技術の体系化に取り組みたいと思います。
▼STEP1 現場視察&現状の把握
エビの養殖について知識とこれまでの歴史をインプットいただきます。
(例:エビはタイヤフィリピン等の東南アジアからの輸入物が多い。1キロ6000円〜の高級車エビとの違い。同社が国の研究機関と国家プロジェクトのように共同研究をしていた過去)
▼STEP2 既存生産管理モデルの研究と取り組み方針検討
現状把握の結果を踏まえ、既存の他業種の事例などの研究も行った上で、今回のプロジェクトで何をどこまで取り組み、作成していくのかの方針やゴールの設定を行い、計画をたてます。
▼STEP3 定期ミーティングと生産管理体制づくりと技術の体系化
STEP2で決めた計画に基づいて、定期ミーティングを重ねながら、生産管理体制づくりと技術の体系化に向けて、必要な取り組みを行っていきます。
私たちは、エビの種苗生産・養殖事業を通じて、沿岸漁業の再構築を目指しています。そして、私たちが生まれ育った沿岸地域を後世につないでいきます。
その過程で1次産業の生産物の価値がしっかり認められ、一般消費者や小売・卸売業者とのフェアな取引ができるような社会を実現していきたいと思っています。
事業のテーマ | |
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役割・スキル | |
注目キーワード | |
価値観・カルチャー | |
契約期間 | |
期待すること |
・生産管理体制の仕組みづくり ・技術の体系化(マニュアル化) |
募集する人材像、スキル |
・ものづくり・加工製造などの現場で生産管理経験を有する方 ・生き物の飼育や養殖などの経験があり一次産業に知見を有する方 ・行政などの研究機関にいらした方 |
勤務スタイル |
1.1か月に1度の現場訪問 2.週に1度のオンライン打ち合わせ ※普段のコミュニケーションはチャットワーク等のグループチャットツールを使用します。 ※月1‐2回は1泊2日程度で現地に赴き、受け入れ企業経営者およびプロジェクトリーダーとの打ち合わせやプロジェクトの進捗に応じた現地活動(インタビュー、フィールドワーク、意見交換等)を実施します。 |
赴任交通費 | 要検討 |
マッチングプロセス |
Step1:書類選考 全員に合否はご連絡します Step2:面接(Zoom) |
その他 | 本プログラムは、家業イノベーション・ラボ(事務局:NPO法人ETIC.)の運営する「エヌエヌ生命 家業経営革新プログラム」の一環として実施されます。 |
企業・団体名: | 新沿岸陸上養殖合同会社 |
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設立日: | 2010年07月 |
代表者肩書: | |
代表者名: | 佐々倉玲於 |
従業員数: | |
資本金: | |
売上高: | |
事業内容: | 魚介類の種苗生産・養殖販売(シロアシエビ・スジアオノリ) |
業種: | 漁業 |
WEB: | https://siroasiebi.square.site |
所在地: |
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