当社を支えているベテラン職人の技術を若手に伝承し、この先も安定して商品をお客様に届けていきたい。そのために生産管理をデジタル化すべく、一緒にフローを構築し、導入までを支えてくださる方を募集します。
当社はトラックシートの製造販売業として設立し、創業当時より「大切な荷物の安全を願う」を会社のキーワードとして、商品づくりに取り組んできました。1958年にトラックシートの製造販売業として設立し、以後、約半世紀の歴史を重ねてまいりました。当社が得意とする分野は、「自社で縫製加工から取付・工事まで」を、当社の社員で一貫作業ができるという点です。このことから、お客様の急なご要望に対しても迅速に対応できます。
私自身は、後継者候補として経営企画に携わっています。子供時代から工場に響く音や匂いを全身で感じながら「いつかこの会社で働きたい」と思って育ちました。大学卒業後、「ついに会社で働ける!」と意気込んでいた矢先、東日本大震災が起きました。復興のために何ができるのかを必死で考える両親や、取引先の人たち姿をみて、私自身もこの会社で、社会で困っている人の役に立ちたいと思う気持ちが強くなりました。
そして新型コロナウィルスの感染拡大により、当社も企業活動の縮小を余儀なくされました。会社の将来に対し、漠然とした不安な気持ちが私の心の中に湧き上がってきたことを覚えています。また、同時に自分自身の生き方についても考え直しました。「このまま、家業をそっくりそのまま継いでいいのだろうか。」といったようなことを深く考えるようになりました。そんな中、自分のIT知識を活かし、オンライン上での営業活動に積極的に取り組みました。またテレワークを実施し、従業員の働き方改革も進みました。このようにコロナ禍で会社経営と真正面から向き合ったことで、家業への想いが強くなり、創業当時からのキーワードである「大切な荷物の安全を願う」を発展させて「働く人の安全安心を願う」をキーワードにさらに事業を拡大したいという目標ができました。
当社が抱える課題は大きく分けると2つあり、①新しいビジネスモデルの構築と商品の販売戦略面での課題、②生産体制面での課題、です。今回副業人材として参画くださる方には、②の課題に一緒に取り組んでいただけたらと思っています。
今私たちが直面しているのは、生産性を向上するための生産管理体制の構築です。
当社の強みである「自社で縫製加工から取付・工事まで」一貫で作業できることは、ベテランの職人たちによって成り立っています。その職人も高齢化しているため、当社としては、彼らの大切な技術を、次世代の若手にどのように伝承していくかは喫緊の課題です。また今回のようなパンデミックなど、BCP観点でも必要性を痛感しています。
そのためまずは、進捗管理と余力管理に着手したいと考えています。進捗管理が職人・スタッフ全員で見える化され、職人それぞれの抱える業務量を共有できることで、若手の職人は技術を覚えたい部分を積極的に手伝い、技術獲得や全体の短納期につながったり、業務に関するコミュニケーション(「実はこんなことに気をつけている」「こういう工夫をするとよい」などの会話)が生まれやすくなると思っています。
現在kintone、マイクロソフトのPower Automate Desktop、大塚商会の販売管理システムを駆使して、生産管理(進捗管理・余力管理)をしていこうと取り組み始めていますが、どのようにフローを構築し、現場の職人たちが活用できるようになるかを一緒に考えていただける方を募集しています。また自社で構築・運用できた後は、同じような課題を抱えている町工場向けに、自社の新サービスとして販売していくことも視野にいれています。
step:1 自社への導入(kintone、マイクロソフトのPower Automate Desktop、大塚商会の販売管理システムを連携させながら構築していきます)
<進捗管理>
・職人の作業工程の洗い出し(ここまでは完了)
・システムの要件定義(進行中:kintoneで定義しながら試行錯誤していますが、この部分から参画いただきたいです)
・システム構築(工程ごとのタイムレコードと分析がメイン)
・マニュアル・使い方の作成
・運用フローの構築
・システムの試用と検証
・社内への導入サポート(関係者への説明会開催など)
・運用開始、適宜マニュアル更新
<余力管理>
まずは職人の負荷の見える化に取り組む予定ですが、自社にあうやり方を考えるところからアドバイスをいただけるとありがたいです。
step:2 自社での運用実績をもとに、新サービス構築へ
・ビジネスモデルの構築
・サービスのプロトタイプを顧客候補に提案
・サービスを見直し、販売へ
まずはプライドを持って長年磨いてきた職人の技術を、しっかり受け継げる仕組み作りに取り組みたいと思っています。私たちは手作業をデジタル化したいのではなく、手作業はそのまま手作業として伝承させながらも、生産管理のデジタル化を第一歩とし「職人が若手に技術を伝えていける社内風土」を作っていくことが目的です。そして近い将来、外注管理強化、工場分散計画を進め、今以上にお客様の要望にあった商品を開発できるような社内にしていきたいと思っています。
こういった職人の技術伝承は、当社だけではなく、日本各地の町工場で抱えている課題です。この課題を解決するサービスはまだ多くないため、自社で構築したシステムを、将来的にはサービスにし、同じ課題を抱えている町工場の役に立てたらと思っています。
事業のテーマ | |
---|---|
役割・スキル | |
注目キーワード | |
価値観・カルチャー | |
契約期間 | |
期待すること |
・社内の生産管理システムが完成し、運用できるまでのサポート ・他社へのサービス提供の道筋が見えること |
募集する人材像、スキル |
・業務フロー図を書いたことがあり、物事を整理しアウトプットすることが好きな方(生産管理、製造業での経験があるとなおありがたいですが必須ではありません) ・古い工場の技術継承に関心がある方。また歴史を感じながら新しいことにチャレンジすることを楽しんでくれる方 |
勤務スタイル | 週1回程度のオンラインミーティング |
赴任交通費 | 企業負担 |
マッチングプロセス |
1)書類選考 2)担当コーディネーターによる面談 3)当社担当者との面談 |
その他 |
企業・団体名: | 菊地シート工業株式会社 |
---|---|
設立日: | 1959年04月 |
代表者肩書: | |
代表者名: | 菊地宏子 |
従業員数: | |
資本金: | |
売上高: | |
事業内容: |
物流・工場・土木建設の現場改善に役立つテント・シート製品を製作・施工する製造業 昭和34年、トラックシートの製造販売業として創業し、創業当時より「大切な荷物の安全を願う」を会社のキーワードとして、商品づくりに取り組んでいる。 今ではトラックシートの他にも、さまざまな物流・工場・土木建設用品を提案し、そして採用されている。例えば、耐熱・断熱・遮熱シート、防音シートなど、現場改善に役立つ製品を豊富に取り揃えている。 お客様の「要望」「問題点」「解決したい点」などを、一緒になって考え、シート・テント・機能素材を組み合わせて解決してゆく、このような風土が根付いている。 |
業種: | 製造業 |
WEB: | http://www.kikuchi-sheet.co.jp |
所在地: |
ETIC.では、自分らしいキャリアを歩むことを全力で応援するために、働きながら次のチャレンジに向かうお試しプログラムや、
「社会を変え、未来をつくる」仕事に特化した転職支援サービスなど、多様な機会を提供しています。
ソーシャルキャリアに関する情報・機会は、「ETIC. キャリアサービス」として統合的に、情報提供をしています。
ぜひ、今の自分にぴったりな機会・チャンスを得るためにご活用ください。
まずは情報収集がしたい方向けにおすすめです。ソーシャル転職・キャリアに関する記事や挑戦機会・求人など多様な情報をお届けします。 友達に追加する