日本の理系(STEM)女子の割合はOECDで最低、「女子は文系」というデフォルトに変革を!政策提言・調査活動を一緒に推進しませんか?
―― 私たちのこと
公益財団法人山田進太郎D&I財団は、メルカリCEO山田進太郎が2021年7月に設立した財団です。誰もがその人の持つ能力を発揮し活躍できる社会の実現に寄与するために、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進する目的で設立しました。特に、STEM(理系)のジェンダーギャップに注目し、2021年より女子中学生/高校生がSTEM(理系)キャリアを前向きに検討し、積極的に自己決定するための機運を創ることを目的に奨学金事業を開始しています。2023年からは、さらに活動の幅を広げるべく、対象者となる女子生徒を取り巻くステークホルダーとなる保護者や学校等教育機関、企業、行政/省庁の皆様と連携しながら、将来の日本を支える人材づくりに貢献していく所存です。
※STEM(S:Science / T:Technology / E:Engineering / M:Mathematics)
―― STEM女子問題の今
日本はD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)のテーマにおいて、ジェンダーギャップの改善が遅々として進んでおらず、これは国際社会からも問題視されています。世界経済フォーラムが公表した「Global Gender Gap Report 2022」では、経済・政治・教育・健康の4つの分野を基にしたジェンダーギャップ指数が146か国中116位と主要先進国の中で最下位という厳しい状況です。日本におけるD&I問題の一つは、国際的な学力テストにおいて、日本の15歳の理数科の成績に男女差はほぼないにもかかわらず、OECD加盟国の中で、大学における理系分野の女性学生の割合は18%と最下位であるということです。この状況を改善するため、中学校・高校、あるいはそれ以前の段階でSTEM等の理系領域に関心を持ち、積極的に進路を選択する女性の比率を高める働きかけが必要とされています。
―― 財団が考える大切なこと
このSTEM女子問題は日本だけではなく、世界では特に先進国を中心として見られる問題です。なぜ今、この問題は世界的に注目されているのでしょうか。その背景にはダイバーシティとイノベーションの成果に関する相関関係があります。アメリカや中国をはじめとして各国は将来の国の経済力を左右するとの考えから、人工知能(AI)、ビッグデータなど、最先端技術の開発やスタートアップの育成への投資を行っています。一方、特定のグループの人たちによって開発された技術では、複雑化する世界の多様な課題を解決したり、性別・人種・年齢・所得などによって異なるニーズに対応することに限界があることも認識されつつあります。特に、STEM分野の研究や開発は男性主導で行われてきており、新たなイノベーションの創出を促すためには、STEM分野への女性をはじめとする多様な視点からの参画が急務なのです。
ただ、この問題は複合的な要因が絡み合っていて、解決には様々な角度からのアプローチが必要です。女子は数学が苦手だという意識的もしくは無意識の思い込み=「アンコンシャス・バイアス」のような解決が難しい問題も根深くあります。そのため、女子のSTEM分野への参画に影響を与える4つの軸、女子生徒、家族や友人、学校、社会のそれぞれのレイヤーに働きかけていくことが重要とされています。財団ではこのうち、まずは対象となる中学生/高校生女子の皆さんにSTEM分野に興味を持ってもらうためのきっかけ作りとして、「STEM(理系)女子奨学助成金」を第一弾として展開しています。奨学助成金を支給することでサイエンスキャンプやプログラミングスクールなど理系進学に資する体験、PCや実験道具などの物品などに充てていただき、その夢の後押しをしたいと考えています。
「好きなことをやろう」が財団のスローガンで、私たちはこの考え方を大切にしています。幼少期から学校や家庭、メディアの影響で「研究者になる人は男性」「女性は理系科目が苦手」というような偏った価値観に触れていると、気がつかないうちに考え方も狭まっていて、結果として「好きなことを自由に」できない状態になってしまうのです。このような問題を一つ一つ取り除く方法を様々なステークホルダーの方々と連携しながら探り、すべての人が、好きなことを目指せる社会を実現していきたいと考えています。
財団の活動においては、女子のSTEM分野への参画に影響を与える、女子生徒、家族や友人、学校、社会(企業や自治体/省庁等含む)の4つの軸から様々な働きかけや連携が必須となっています。また、ステークホルダーが多岐にわたり、文化的な背景も関連するため、多角的な問題分析とそれに対する解決策を提示する必要があり、政策提言につながる可能性があるテーマも多岐にわたります。しかし、財団のリソースも限られていることから、複数のテーマを並行して分析し、政策研究を行った上で効果的な政策/施策を提示するまでに至っていません。
今回の募集においては、財団が過去に実施した調査研究材料等を踏まえた上で、国内外におけるリサーチ・コンサルティング分野におけるご経験や知見、専門性を生かして財団のゴールに向かって共に歩んでくださるプロフェッショナルを探しています。
まずは財団の活動内容と調査/政策提言活動の現状を把握していただき、特に下記2点について私たちと共に戦略的に取り組んでいただける仲間を2名、募集いたします。いずれも週に数時間程度、オンラインのコミュニケーションがメインで、ご自身のお仕事の空き時間等に作業いただけるタスクです。
①対象者の調査/分析/施策提案・実行に対する支援
対象者となる女子生徒や生徒を取り巻く保護者や教員などを対象とした実態調査を目的とした調査設計や定量調査/定性調査の実施、調査内容を踏まえた分析レポートの作成サポート
②政策提言に関する調査/分析/提言実行に対する支援
文理選択や理系女性教員、職場体験等キャリア教育のあり方、学習指導要領の改訂、大学の学部など、STEM領域に進学する女子生徒を増やすための考えられる政策についての国内外調査や問題の特定、分析レポートの作成、政策提言の方策提案などのサポート
公益財団法人山田進太郎D&I財団は、誰もがその人の持つ能力を発揮し活躍できる社会の実現に寄与するために、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進する目的で設立しました。その中でも、まずはSTEM(理系)分野におけるD&I活動にフォーカスして、ジェンダーギャップの解消に向けて活動を推進しています。ぜひ、私たちとともに、女性たちを阻む様々な壁や問題に積極的に取り組み、好きなことを目指せる社会を作っていきませんか。
事業のテーマ | |
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役割・スキル | |
注目キーワード | |
価値観・カルチャー | |
契約期間 | |
期待すること |
STEM分野で大学進学する女子生徒を日本において、2035年までに28%に増やすという財団が掲げるKPIに向けて、政策提言やより効果的な施策(奨学金事業や各種プログラム/イベント実施、各種PoC等)を講じるため、以下の活動を通じて体系的なリサーチ・コンサルティングを実施/支援いただきます。 ①対象者・ステークホルダー(女子生徒・教員等)の調査/分析/施策提案・実行に対する支援(STEM女子の実態/現状分析、課題特定、解決策提案、施策実行) ②政策提言に関する調査/分析/提言実行に対する支援(STEM女子関連の政策分析、課題特定、解決につながる政策提案、政策提言実行) |
募集する人材像、スキル |
・財団のビジョン/ミッションに心の底から共感くださる方 ・STEM分野への関心や情熱を持ち、女子学生の進学支援に共感できる方 ・リサーチやコンサルティング経験が5年以上あり、調査関連プロジェクトでの実務実績がある方 ・STEM分野に関連する学士以上の学位を有している方 ・チームでのリモートワーク中心の協働作業に適応し、コミュニケーション能力が高い方 ・柔軟なスケジュール管理が可能な方 |
勤務スタイル | リサーチ関連ミーティング(週1-2回、60分程度、リモート)への参加をお願いします。ミーティング以外にリサーチ活動で10-20時間程度/月を想定しています。 |
赴任交通費 | 企業負担 |
マッチングプロセス |
Step1:団体による書類選考 Step2:1次面接(Zoom等を使用) Step3:最終面接(Zoom等を使用) |
その他 |
【謝礼について】 謝礼は無償となります。 ・ジェンダーギャップ等SDGs5「ジェンダー平等を実現しよう」の実情・問題と向き合う経験 ・教育/ジェンダー関連の政策提言に関われる経験 ・国内外の教育/ジェンダーに関連した調査に関われる経験(海外調査含む) ・山田進太郎D&I財団が持つ豊富なビジネス界のネットワークを活用できる経験 応募締切日:6/22(木) 履歴書・職務経歴書任意 |
企業・団体名: | 公益財団法人山田進太郎D&I財団 |
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設立日: | 2021年07月 |
代表者肩書: | ★代表者肩書 |
代表者名: | 山田進太郎 |
従業員数: | |
資本金: | |
売上高: | |
事業内容: | STEM(理系)女子高校生奨学金等、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進するための事業の実施 |
業種: | 各種団体 |
WEB: | https://www.shinfdn.org |
所在地: | 東京都港区六本木7丁目14番23号 |
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