事業改善に向けた経営者の参謀募集!農業の担い手の定着と安定を目指す新規就農者向けスキルシェアサービス「アグティー」の改善プロジェクト。

当社は、長野県の佐久市で2020年に創業した会社です。
いちご狩りやいちごを使った６次化商品を提供する「観光いちご園」に加え、農業に関する情報が得られる動画のまとめサイト「ファーム・ラン」、農業で困りごとを抱える農業初心者がプロ農家からのアドバイスを受けることができるスキルシェアサービス「アグティー」といった農家向けの課題解決サービスを提供しています。

――祖父の名を冠した観光いちご園「井上寅雄農園」
「井上寅雄農園」は、元々祖父母が経営していたりんご農園の土地を活用して立ち上げたもので、屋号も尊敬する祖父の名前を借りています。当初は、祖父母の生産するりんごをブランディングしていこうと考えていましたが、日本農業経営大学校やオランダでの研修を経て、施設園芸への関心を持つようになりました。施設園芸の先進国オランダでの研修で学んだ手法を取り入れ、小面積で収益を上げることができ、天候などのリスクを回避できる施設園芸型の観光いちご園として運営しています。
農園ではいちご狩りだけでなく、冷凍いちごをスライスした「イチ氷」や、地元の酒蔵の甘酒とコラボした「イチゴ甘酒スムージー」の販売など、6次産業化を行っており、いちごの収穫期の春以外のシーズンでも収益を上げる仕組みづくりを行っています。

■「井上寅雄農園」ホームページ
https://r.goope.jp/toraonouen

――新規就農者の抱える課題と離農の現状から生まれた「アグティー」
今後当社が力を入れていきたいのは、新規就農者とプロ農家をつなぎ、栽培や経営に関する相談を行うことができる「アグティー」というサービスです。
日本の新規就農者のうち35％は就農後4年以内に離農しており、継続している就農者の中でも約70％が栽培技術や機械の取り扱いに関する悩みや、販売や資金繰りなど経営上の課題を抱えているという現状があります。
各都道府県に設置されている農業普及指導センターや地元のJAなどにも相談は可能ですが、産地ではない農作物に対しては的確なアドバイスがもらいづらいという現状もあり、新規就農者の定着と経営の安定化には課題があります。私も、いちごの栽培を開始した際にブドウ産地である地元では的確な指導をもらうことができず、苦しい経験をしました。その経験と、上述した農業の現状から起案したのが「アグティー」です。

■「アグティー」サービスページ
https://www.agrt.jp/
■「アグティー」サービス紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=_ljWzggfEUg

今回、副業人材の方と共に取り組んでいきたいのは、上述した「アグティー」のサービス改善と、利用者への普及戦略等の検討です。
農業に関する困りごとをベテラン農家や元営農指導員に相談可能なプラットフォームとしてスタートしましたが、2020年末のリリースから現在までの期間で登録者270名・アドバイザー100名と、思うように利用者は伸びておらず、プロ農家への利用者の相談もほとんどいない状況です。
この現状を打破するために、アドバイザーとしてプロ農家以外にもJAや自治体の方、農業資材会社の方などと連携し、農業者の課題解決のソリューションを充実させる他、収益化のための料金体系の見直しなど全体的なサービスの見直しを検討しております。

下記に例を上げますが、サービス見直しの過程で
・相談者の登録数を増やす(相談者が相談しやすい仕組みを整える）
・どのようなアドバイザーが必要で、どう開拓・連携するか
・相談者が利用しやすく、自社の収益として安定させるための料金体系の設計
といった要素を経営者とディスカッションをしつつ、サービスの利用促進や収益化に向けた方針・KPI等を共に検討すると同時に、その実行に向けたプロセスの整理を行うなど、参謀のような立ち位置で参画いただきたいと考えております。
　
その他、当社では「アグティー」の他に、農業に関する情報が得られる動画まとめサイト「ファーム・ラン」というサービスも提供しておりますので、それらのリソースの活用・接続も視野に入れつつ、農業者の抱える課題解決を目指す「アグティー」の改善に向け、仮説と戦略の設計・実証のサイクルを共に回していただける方を募集しております。

■「ファーム・ラン」サービスページ
http://nougyo.org/

具体的には、隔週で１～2時間程度ミーティングの場を設けさせていただき、アグティーの改善施策に関する相談の実施を検討しております。
私も、組織の内側から事業を見た視点でしか施策の検討ができていないため、客観的な視点で当社の経営やサービスの改善にご意見をいただけることを期待しております。

また、改善のために必要なプロセスの可視化や行動計画の作成などのマネジメントも実行いただきつつ、今まで経営者一人で進めていたサービス改善の取り組みを、共に進めていただきたいと考えております。

日本の農業は、高齢化や新規就農者の離職によって、深刻な人材不足をに陥っています。その課題を解消する一つの方法として、新規就農者定着のソリューションとなる「アグティー」を開発しました。

新しく農業を始めた方が悩みを抱えた時に、「アグティーで相談すれば解決するよね！」という世界感を実現したいと考えています（農業版のGoogleのイメージ）

栽培に関する課題を解決するだけでなく、今までの農業サービスであれば10年かかっていた経営目標に1分でも1秒でも早く到達するような、経営面に関する相談が可能なサービスとしても成長させていく予定です。

「アグティー」の提供を通し、農業をしっかり稼げる・継続できる産業として認知されるような社会の実現を目指していきます！